マインドフルネスとは?
「マインドフルネス」
最近よく耳にしたり、本屋さんでも目にしたりしますよね。
では、マインドフルネスとはいったいどういう意味なのでしょうか?
マインドフルネスとは、
“今この瞬間”の全て
(例えば、歩く・食べる・話す・息をするといった行動から、
嬉しい・悲しい・痛い等の湧いてくる感情、考えること等々)
に意識を向け、良し悪しを判断せず、
ありのままを受け入れる心の状態
またそれを目指すこと
を意味します。
簡単に言うと…
今この瞬間を意識するということです!
普段は
・何かをしながら
・過去や未来について考えながら などなど・・・
1度に2つ以上のことをしていることが多いですが、
今この瞬間のひとつのことに意識を向けて、
ありのままをしっかり感じることをマインドフルネスと言います。
マインドフルネスな食事法は?
では、「今この瞬間」を意識して食べる方法とは、
具体的にどういうことなのでしょうか?
順を追ってみていきましょう!
反対のマインドネスな食事方法とは?
マインドフルの反対はマインドネスといいます。
では、マインドネスな食べ方とはどういった食べ方でしょうか?
例えば、
・空腹ではないのに、口寂しさからついついお菓子をつまんでしまう
・○○しながら食べ(運転しながら、電話しながら等々…)
・寂しさ、悲しさを忘れるために食べる
・ダイエット等、空腹なのに食べる物を制限する などなど…
こうした
「意識せずに食べる、制限する食べ方」
を、マインドネスな食事といいます。
食べ物と感情はとても深いつながりがあります。
強い悲しみや空虚感、罪悪感など、
コントロールできない感情は
マインドネスな食事を引き起こす原因になるのです。
マインドフルネスな食事法
さて、
「マインドネス」な食べ方がわかったところで、
いよいよマインドフルネスな食べ方を見ていきたいと思います。
食事前の準備
マインドフルネスな食事をするには、
食事を上手くコントロールすることが大事です。
そのためには
“今ここ”の瞬間を意識し、
食欲を意識して食べる=感情と食欲のつながりを理解しておくことが
重要になってきます。
感情と食欲のつながりを感じられるよう、
まずはしっかり準備を行っていきましょう。
☆身体編
まず始めに
「マインドフルネスな状態になる
=(イコール)身体の感覚に集中」しましょう!
具体的には、まず深呼吸しましょう。
目を閉じ、力を抜いてリラックスします。
そうして身体の感覚に集中していきます。
身体の感覚に集中できたら、
身体と心からのメッセージに耳を傾け、
食欲を意識することが大切です。
○本当に空腹なのか、満腹感はないか
○空腹なら、どのくらいお腹が減っているのか
○何を、どれくらい食べたらよいか
といったことを中心に、
しっかり身体の声に耳を傾けてみましょう。
身体の声を感じ取れるようになると、
身体が必要とする食べ物がわかるようになります。
→必要でないときも分かるので、食べ過ぎることがなくなっていきますよ!
☆環境編
☆食事をする場所を片付けましょう。
食事中は食事以外のことに気をとられないよう、
食卓に食べ物以外を出さないようにしましょう。
スマホや本、仕事の資料や新聞なども、一旦食卓の横に置いて、
食べ物に集中できる環境を整えておきましょう。
5感を使う
いよいよ食べる行為についてです。
大事なのは、「しっかり5感を使う」ことです。
5感を使い、食べること全てに意識を集中します。
- 食べ物をよく見る
- 形や色をしっかり見る(盛る付けも見ると良いでしょう)
- かおりを感じる
- 食べ物を箸でつかみ指先から感触を感じる
- 口に入れ味を感じる
- 温度を感じる
- 噛んでいる音に耳を傾ける
- 食感を感じる(やわらかい、硬い、ザラザラなど)
- のみ込み、胃の中に入るのを感じる
といった流れを、
それぞれ意識して、
ひと噛みひと噛みゆっくり味わって食事をします。
今まで気づかなかったこと
(噛むとこんな音がするんだ、こんな食感もあったんだなど)
にも気づけるようになり、食べることが楽しくなるはずです。
また、食べる過程ひとつひとつをゆっくり行うことで、
→ それぞれの瞬間を意識できるようになる
→ 食事をコントロールできる
→ 食べ過ぎ防止につながります。
ゆっくり味わい、食べる喜びを感じる
食べることで、喜びや満たされる感覚を味わうことも大切です。
リラックスした状態で食べる過程を意識してできるようになる
=マインドフルに食べられるようになると、
いつも以上に食べ物の美味しさや満足感・喜びを感じられます。
食べ物への感謝も、自然と沸いてくるはずです。
こうして身体の反応に目を向けられるようになり、
身体と心が満たされ、
満腹感をしっかり感じられるようになることも、
マインドフルな食事にとって大事な要素です。
また、一連の流れを
ゆっくり時間をかけて行うことで、食事をゆっくり味わえるようになり、
早く満腹感が得られ、食べ過ぎ防止につながります。
まとめ
マインドフルネスな食事法とは、
1.身体をリラックスさせ、心を落ち着ける
(マインドフルネスな状態になる)
2.心と身体のメッセージに耳を傾け、食欲を自覚する
(空腹か満腹かを感じ、何をどのくらい食べたら
良いか判断する)
3.食べる一連の過程を5感を使い、それぞれをしっかり意識する
4.身体が感じることを自覚できるようにする
→食事をコントロールでき、食べ過ぎ防止につながる! ということです!
コンビニが普及し、簡単に食べ物が手に入り、
いつでもどこでも食べられるようになりましたが、
乱れた食事により、心と体が蝕まれる人が多くなりました。
1日の中で少しでも、
○ゆっくりと自分の心と身体に意識を向け食事をする
○今ここを感じて大事にする
そういった自分の身体と心の声を聞き、食事と向き合う時間を作りたいですね。
<参考文献:スーザンアルバース(2005)「食も心もマインドフルに 食べ物との素敵な関係を楽しむために」(上原徹, 佐藤美奈子訳)星和書店>
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